【小劇場舞台観劇の流れ】初めての方が気をつけることやマナー

小劇場は自由席が多い 観劇マナー・注意点

こんにちは、ホリと申します。小さな劇団で作・演出などをやっております。

演劇団体の代表としてはなんとか多くの人に演劇を楽しんでいただきたく、他ジャンルのエンターテイメントから誘い込もうと画策しております。

といっても、小劇場の観劇には独自のマナーや文化があったりして、今まで舞台を見たことがない方が劇場に足を運ぶのはなかなかハードルが高いのではないかと思います。

この記事ではそのハードルを少しでも下げ、少しでも多くの方に劇場に足をお運びいただきたいとの思いから、初めての観劇ガイド的な情報を時系列順でお伝えしていきます。

公演チケットの買い方

小劇場舞台のチケットの買い方

事前予約が基本です。空席があれば当日券も出ます。
支払い方法は、当日受付で支払うスタイルがまだまだ多いです。あとはクレカ払い、銀行振込など。
各団体がどの販売システムを使っているかによります。各団体のHPの情報を確認してみましょう。

どの役者さんのチケットを買うのかを選べるので、知り合いの役者か応援したい人がいる場合は忘れずにその人扱いのチケットを買いましょう。

観劇に必要な持ち物

チケットと現金、あとは体温調節のできる上着などがあれば大丈夫です。
暑さ対策のうちわやモバイル扇風機は、隣にいる人が気になる場合が多いかもしれません。
あとは思わず泣かされることがあるのでハンカチがあると安心です。

劇場に持ち込む荷物は少なめに

観劇中の荷物は膝の上か椅子の下です。荷物を置くスペースは折り畳み椅子の下に入る分だと思っておくといいでしょう。

座席の間隔が狭いので大きな荷物は持ち込まないようにしましょう。
小劇場はそもそものスペースが小さいので、受付で預かる余裕はないと考えておいたほうが無難です。

観劇に望ましい服装

温度調節のしやすい服装が望ましいです。また夏場でも空調で寒い場合があるので、一枚羽織るものがあると安心です。
基本的にドレスコードはありません。カジュアルでも会社帰りのスーツでも。

また冬場は特に、擦れて音が出る素材の服(ダウンなど)は気を使うので避けたほうが無難です。

また強いていうなら、黒っぽい色の服の方が、お尻が痛くなったときに身じろぎしても目立ちにくいです。

劇場への到着時間の目安

開演時間に遅れないように、少なくとも開演の10分前には到着するようにしましょう。
劇場が密集している下北沢などでは劇場を間違えてしまう方もいます。

たいていの場合、開場(受付開始)時間と開演時間が設定されています。
19時開演なら、30分前の18時半に受付開始、など。

受付開始時間より前に来て並んでいる方もいらっしゃいます。
待つ場所がないことが多いので、受付開始直後くらいに来ていただくのが一番、暑い中・寒い中で待たずに済みます。

受付を済ませる

受付に着いたら名前を言います。(「〇〇さん扱いの△△です。」など)
係の方が確認し、当日支払いの場合はここで料金を払って受付終了です。

差し入れがある場合はここで預かってもらいましょう。
受付を済ませたら客席へ。

小劇場は自由席が多い

小劇場は自由席が多い 観劇マナー・注意点

小劇場の公演の場合、全席自由席となっていることが多いです。
「パンフレットが置いてある席の中から好きな席に座ってください」とよく言われます。パンフレットがなければそこはすでに他のお客さんがいるか、関係者席です。

通路が狭いので、席が埋まってくると出入りがしにくいです。最前列しか空いていないことも。
最初の観劇で最前列は結構緊張するので、選びたい場合は早めに行くことをおすすめします。

トイレは開演前に、できれば事前に

開演すると休憩がないことがほとんどです。お手洗いは事前に済ませましょう。

劇場にはお客様が使えるトイレが1箇所しかない場合も多く、開演前は混み合います。駅などで劇場に入る前に済ませておくと一番スムーズです。

当日パンフレットをチェック

パンフレットをチェック 小劇場演劇の観劇マナー・注意点

公演の当日パンフレットには、出演する役者やスタッフ、劇団の今後の情報などが記載されています。
各団体、お芝居をより楽しんで観ていただけるよう趣向を凝らしていますので、チェックしてみましょう。

当日パンフレットには他劇団のチラシなども挟まっていて、多種多様なデザインが目を惹きます。

前説でのアナウンスをチェック

大体の公演で、開演5分前に前説というアナウンスがあります。
注意事項や楽しみ方などを説明してくれますので、必ず聞くようにしましょう。

前説でアナウンスされるのは以下の内容が多いです。

スマホやスマートウォッチの電源は切る

シリアスなシーンで着信音が鳴ったり、暗いシーンで画面が光ったりするとお芝居が台無しです。
中にはマナーモードでもOKな場合もありますが、やはり隣の人には聞こえてしまいます。他のお客さんの観劇体験を損なわないような配慮があるといいと思います。

上演中に喋らない

素敵だと思っても、感想を語り合うのは終演後にお願いします。
また、舞台上の役者に声をかけるのも、推奨されていない限りはやめましょう。

その他、上演中のマナー

小劇場の観劇マナー上演中の注意点

後ろのお客さんの視界を遮らない

帽子を脱ぐなどして、なるべく後ろのお客さんの視界を塞がないよう協力をお願いします。
あとは、前の人の頭が邪魔だからと右へ左へゆらゆら動くと、後ろの人はすごく嫌だったりします。

笑ってもOK

面白いシーンでは実は声を上げて笑ってOKです。芝居中の役者は結構お客さんの反応を見ていて、表情や笑い声で芝居がのったりします。お客さんの反応も含めて作品です。会場が泣いたり笑ったりしてくれると、作り手はみな喜びます。

席を立ってもOK

具合が悪くなった場合は遠慮せず、席を立ちましょう。
暗転といって、シーンの変わり目に真っ暗になることがあるので、そのタイミングだけ避けましょう。
不安な方は事前にスタッフに伝え、入り口付近の席に案内してもらうのも手です。

終演したら

終演したら 小劇場演劇の観劇マナー・注意点

作品が終わりを迎えると、役者が揃って舞台上に挨拶に出ます。カーテンコールと呼ばれるものですが、作品がよかったら惜しみない拍手を送りましょう。

役者かスタッフから今後の情報やアンケートの協力など、アナウンスがあります。

終演後の面会

コロナ禍を経て実施する劇団は減ったものの、舞台が終わると役者がロビーや客席に出てきて面会ができる場合があります。
知り合いが出ている時はここで感想を伝えてあげて下さい。どんなことでも喜んでくれると思います。

物販は劇団への応援

劇場でのグッズ販売 小劇場演劇の観劇マナー・注意点

終演後、ロビーなどで物販をやっていることがあります。グッズはTシャツや缶バッジ、上演台本などが多いです。
演劇は構造上、チケット代だけでは経費を賄えないことがほとんどです。
どの劇団も貧困に喘いでいるので、公演が面白かったらグッズを買って応援してあげて下さい。

作品の感想も書いてね

劇場を出たらSNSなどで感想もぜひ投稿して下さい。ハッシュタグを辿って役者やスタッフが見に行きます。
どんな些細な感想でも、作り手側の励みになります。

基本来てくれたら大歓迎で喜びます

以上、初めての観劇に気をつけたいことでした。

難しいマナーがありそうとか、一見さんお断りなんじゃないかとか、小劇場の観劇には難しいイメージがありますが、演劇をやる人は誰が見に来てくれても喜びますので、ぜひともお気軽に一度観に行ってみてはいかがでしょうか?

きっと知らない世界の扉が開けるはずです。