※この記事は後半にネタバレを含みます。また個人的意見や主観・嗜好も内容に含まれています。
オッドタクシーはこんな話だった
・ポップな動物たちが織りなすゴリゴリのサスペンスと人間模様そして愛
・背景のテイストがとにかくかわいい
・主人公が41歳の冴えないおじさん
とりあえずあらすじ(ネタバレなし)
平凡な毎日を送るタクシー運転手・小戸川。
身寄りはなく、他人とあまり関わらない、少し偏屈で無口な変わり者。
趣味は寝る前に聞く落語と仕事中に聞くラジオ。
一応、友人と呼べるのはかかりつけでもある医者の剛力と、
高校からの同級生、柿花ぐらい。彼が運ぶのは、どこかクセのある客ばかり。
あにてれ:https://www.tv-tokyo.co.jp/anime/
バズりたくてしょうがない大学生・樺沢、何かを隠す看護師・白川、
いまいち売れない芸人コンビ・ホモサピエンス、街のゴロツキ・ドブ、
売出し中のアイドル・ミステリーキッス…
何でも無いはずの人々の会話は、
やがて失踪した1人の少女へと繋がっていく。
『オッドタクシー』の面白かったポイント
生々しい事件やら出来事をポップな世界観で表現するのは個人的にツボ

オッドタクシーは広報ビジュアルからも分かる通り、手書き風というかポップな背景に、多種多様な動物さんたちが大集合。だけどその表情は真顔だし、背景も夜の歓楽街。
全話観た後ならこのビジュアルは作品の世界観を端的に表していると感じるはず。
あと伏線が回収されていくミステリー要素もツボ
「語り部の嘘」的な展開がある最終話もよかった。
脚本家の方がミステリ小説に詳しいんだろうなというか本当に好きなんだろうなと感じる。
大衆向けに作ってない気がするけどメンズには刺さる
冴えない孤独なおじさんの解像度が高いのでその時点でメンズはある程度共感できると思う。
映画『恋は雨上がりのように』とか、冴えない孤独なおじさんが若い女性になぜか好かれる(ちゃんと理由はあるんだけど)ロマンスストーリーはおじさんに刺さる。
「途中までこの話がどこに向かってるのかよくわからないと思う」と監督が言ってる
確かに一回途中で挫折した。
2週目見る時の方が序盤は面白かった。これが繋がってるのかーっ!て感じで。
『オッドタクシー』のスタッフ
※ここからネタバレあり
『オッドタクシー』の脚本
オッドタクシーの作家は此元 和津也(このもと かづや)氏。
漫画出身の方なんですね。
映画にもなった『セトウツミ』の作者です。
『セトウツミ』は平凡な男子高校生二人が川辺でだらだらと会話する話です。特別なことは何も起こらなくても、二人の掛け合いが面白くてついつい観続けてしまうような作品でした。
ちょっと昔の作品ですが『THE3名様』が好きな人には刺さるんじゃないでしょうか。
最初はなんてことのない日常の中の登場人物の掛け合いで、気づくと人間ドラマが始まっているような構成は、思えばこの『オッドタクシー』にも通ずるところがあるかも。
最初の方は本当になんてことのない平和な日常系アニメなのかと錯覚するんですよね。1話から伏線バリバリの謎まみれサスペンスなのですが。笑
『オッドタクシー』の監督
『オッドタクシー』の監督は木下麦(きのしたばく)氏。
なんとこの作品で自身初となる監督・キャラクターデザインを担当とのこと。
初監督作品で主人公を40過ぎのおじさんにしたり、設定があるとはいえ登場人物を擬人化した動物にしたりするところ、独自路線というか、自分の好きで得意な分野でニッチを狙いに行っている感が好きです。
むしろ初監督作品だから自分に何か近しい主人公にしたのか…?
『オッドタクシー』の制作会社
『オッドタクシー』の制作会社はP.I.C.S. × OLMとのこと。あんまり詳しくないのですが2社でタッグを組んでやってるのかな?
と思って調べたらP.I.C.S. は映像作品でMVなんかも作ってるんですね。へー。
『オッドタクシー』の実写ドラマ版(!)も企画しているようです。
作品の内容について
『オッドタクシー(ODD TAXI)』というタイトルについて
10話でドブがタイトル回収していますが、ドブと小戸川どちらがかけても成功しないから、とのこと。何が成功しないのかは作品をご覧あれ。
英語でODDは「奇妙な」とか「奇数」みたいな意味もあるみたいなので、「奇妙なタクシー」としても作品のテイストにはあっている気がします。
キャラクターについて
白川さんがドブから離れられない理由がよくわからなかったのですが、2周目観たら1話時点ではかなり印象悪かった。笑
山本はなぜミステリーキッスをあれほど成功させたかったのだろう。説明はされていたかもしれないがなぜか印象に残らなかったな。
『オッドタクシー』の作品情報
『オッドタクシー』公式HPから作品情報のおさらい。
スタッフ
監督の木下麦氏はこの作品で自身初となる監督、キャラクターデザインを担当とのこと。生々しいサスペンスストーリーなのにゆるふわ動物と背景のポップさとのバランスが憎い。
企画・原作 | P.I.C.S. |
監督 | 木下麦(P.I.C.S.) |
脚本 | 此元和津也(P.I.C.S. management) |
副監督 | 新田典生 |
キャラクターデザイン | 木下麦、中山裕美 |
美術監督 | 加藤賢司 |
色彩設計 | 大関たつ枝 |
撮影監督 | 天田雅 |
編集 | 後田良樹 |
音響監督 | 吉田光平 |
音響制作 | ポニーキャニオンエンタープライズ |
音楽 | PUNPEE VaVa OMSB |
音楽制作協力 | SUMMIT, Inc. |
音楽制作 | ポニーキャニオン |
アニメーション制作 | P.I.C.S. × OLM |
キャスト
・『鬼滅の刃』炭治郎役の花江夏樹が41歳のおじさんを演じる
・大物お笑い芸人多数出演。それぞれキャラに合ってたし、面白い人は声優もいけちゃうんですね。
キャラクター | CV |
---|---|
小戸川 | 花江夏樹 |
白川 | 飯田里穂 |
剛力 | 木村良平 |
柿花 | 山口勝平 |
二階堂ルイ | 三森すずこ |
市村しほ | 小泉萌香 |
三矢ユキ | 村上まなつ |
大門兄 | 昴生(ミキ) |
大門弟 | 亜生(ミキ) |
柴垣(ホモサピエンス) | ユースケ(ダイアン) |
馬場(ホモサピエンス) | 津田篤宏(ダイアン) |
樺沢 | たかし(トレンディエンジェル) |
タエ子 | 村上知子(森三中) |
福本(煩悩イルミネーション) | 高井佳佑(ガーリィレコード) |
近藤(煩悩イルミネーション) | フェニックス(ガーリィレコード) |
ドブ | 浜田賢二 |
今井 | 酒井広大 |
田中 | 斉藤壮馬 |
山本 | 古川慎 |
関口 | 堀井茶渡 |
黒田 | 黒田崇矢 |
笑風亭呑楽 | 大塚芳忠 |
花音 | 汐宮あまね |
玲奈 | 神楽千歌 |
ヤノ | METEOR |
長嶋聡 | 高杉真宙(特別出演) |
??? | 鬼頭明里 |
ゆるふわ動物の織りなす本格サスペンスというコントラストが良かったです。
小戸川が小学生男子みたいなピュアな動機で行動しているのもよかった。何にもない人生を送っていたら最終的に残るのは人への愛着みたいなものなのだろうか。そうして世のおじさんたちは夢を見させてくれる風俗派と2次元美少女派とに別れて沼にハマっていくのだろうか…。